2014年6月29日日曜日

知能と知性

知能ではなく知性ある人になりたいですね、という話を事業部長から聞いた。
ぱっと聞いた感じ、学生でいうところの"勉強ができる”と"頭いい”との違いみたいなものかなくらいに思いつつ、初めて聞く話でおもしろいと思った。
事業部長はとても好きなので、"おもしろいで終わらせるんじゃなくて話を聞く前と後でアクションを変えて成果挙げるのに活かしたいなと思って考えてみた。

まずは事業部長のお話(と、それに対する社長のコメント)をそのまましてみる。
■事業部長のお話要約
<知能のある人と知性のある人の違いについて>
両者の大きな違いは、ものごとを深めて考えられるかどうか。
・答えがなかなか出ない問いに直面したとき、取る行動が違う
→知能のある人:割り切る
→知性のある人:腹を決める

<割り切りと腹決めの違いについて>
・リスクの捉え方、選択した後の心持ちが違う
→割り切り:リスクの少ない選択肢の中からどれかを選択して受け入れる、受動的な意思決定。心が楽になる。
腹決め:リスクを厭わず選択を模索し続ける、能動的な意思決定。心は楽にならず、決めた後も考え続ける。

ふむ。
聞いただけだと、そうかも、となんとなく分かった気になって終わる感じ・・・。
ちゃんとアクションにつなげるには、、ということで、次のような観点で自分なりに考えを深めてみた。


理解を深める
具体的にはどんな感じかイメージする
例示は理解の試金石、、、というか、誰かを思い浮かべないとよく分からない。
身近な人でそれぞれに当てはまる人を挙げてみた。
あと、職種でいうと、知能のある人:アナリスト、知性のある人:個人事業主をイメージとして置いてみた。

・"知性”は"知能”を包含するか
全然別のものということではないなと思ったので、どういう関係性なのかを例示で考えてみる。
・アナリスト:
必要となる考え方なり分析手法なりのスキルがあると思う。これが知能と考えていいかな?
・個人事業主:
自分で自分をドライブする力と、進む方向性とかアクションを決めていく覚悟や腹の据わりが必要だと思う。覚悟だけあってもうまくいかないので、進む方向性とかを決めるには知能が必要と言えそう。
でも、アナリストほどの分析レベル、分析の範囲があることは必ずしも重要じゃないと思う。分析結果からだけじゃサービスの方向性は決められないし、個人事業主の場合は仮説ありきの分析になると思うから。

"知性”と"知能”はちょっとずれて重なる2つの円みたいなイメージ。


知性の斜線部分は、覚悟とか腹の据わりの部分。
知能の方の斜線部分は、高度な分析をしたり、あらゆる側面からデータを見たりするスキル。

知能に基づかないけど、リスクを取る選択をする上で大事。

あんまりきれいに整理できなかったけど、イメージはなんとなく掴めたので・・・。




「自分ごととする」という考え方とは関係があるか
社内で最近話題のテーマ「自分ごととする」と同じような考えじゃないかと思ったので、本当にそうか考えてみる。そう思った理由は、例で挙げたアナリストと個人事業主の違いってまさにものごとを「自分ごと」と捉えているか否かじゃないかと思ったから。
上で考えた"知性”と"知能”の関係性と突き合わせると、知性の斜線部分は「自分ごと」意識がないと持てない部分として当てはめられると思った。
→同じようなテーマなんじゃないかしらん。

これまでの考えから自分なりにまとめると、知性がある人っていうのは下記の2つの特徴を持っているということかと思う。
・ものごとを自分ごととして捉えている
・自分の描くゴールにたどり着く道具として知能を活用する

合ってるかは知らないけど、アクションにつなげられそうなところまで整理できた。
で、具体的にはどういうアクションを取ればもっと成果挙げられるようになるんだっけ?


■アクションを決める
まず現状の自分とのギャップを考えると、足りないのは「自分ごと」感だと思っている。
これは半期の振り返りなどでも常々思っているんだけど、どうしたら持てるのかよく分かっていない。いけてない・・・。

・どのくらいを目指すか
自分が仕事してて居心地よくいられるくらいになりたい。ということで、データアナリストという立場ながら自分ごと意識もって働いている同僚くらいを目指す。それってどのくらいかというと、次のような感じ。
- 事業全体に自分ごとを持っている
- 自分ごとなので、担当した仕事を最後まで責任をもってやり通す
- 自分の担当じゃなくても、もっとうまいやり方を考える

・どうやってやるのか
1. 社内SNSで、各チームの進捗とか関心を知る
2. 事業部会議の後に、それぞれのチームがしていることに対して自分がとれるアクションを考える
事業全体に対する関心を高めるには、、、ということで上記をやる。

3. 週次でその週にした判断に対する「自分ごと感」採点をして改善案を決める
でも関心を持てたからといって自分ごと感を持てたことにはならないと思う。
日々の判断において、自分ごと感があるときとないときの違いが出てくるはず。どういうときに足りないのか、どういう判断に改善できるのかに気付かないといけない。ので気付くきっかけを作る。

本当は毎週の社長の話もちゃんと考えてアクションに落とさなきゃいけないけど、今は特に好きなひとの話について考えるくらいで自己満してしまおうー。