2014年9月5日金曜日

アナと雪の女王

「アナと雪の女王」を観た。
これだけのヒット作なので、観とかなきゃ!というだけの動機で。
ネタバレとか全く気にせず感想を書きます。


歌がどれも質が高くて、お話のテンポもよく、とても楽しめた。
エルサの歌「Let it go」は結構序盤の歌なんですね。
確かに素晴らしいけど、そこまで流行るなんて・・・という印象。現代の日本では「ありのままに生きたい!」というニーズが高いからかなのかしらん。
私は "Do you wanna build a snowman?" の幼いアナの歌の方が好きだなー(幼女好きなだけ?)。

ただ、メインテーマである”愛”については、ちょっともやっとしたところもあった。
作り手が伝えたかったのは、女性が男性からの愛に頼ったりすがったりするのがいけてないということと、愛というのは自分よりも相手のことを大事にすることだということだと思う。
ひっかかったのは後者で、内容は本当にその通りだと思いつつも、”愛”をぱきっと定義しすぎていることが気になった。

作品中で登場人物が愛について話す中で、雪だるまのオラフが "Love is putting someone else before yourself" と言い切る。
後にアナが危険に陥って "an act of true love" だけが彼女の命を救うことができるという設定になり、実際に救ったのは上記の愛の定義を文字通り体現する "act" だった。
ので、物語としてはすごくすっきりしていていいと思う。

でも愛ってそんな単純に言い切れるものではないんじゃないかと思ってもやもやした。
キャッチコピーとかならともかく、映画という表現だったら「愛とはこういうことですマル」みたいな表現にしなくても。
他の登場人物にも違う言い方をさせたり、それこそ"act"でだけ見せて言葉の定義は明確にしないっていうやり方もできたと思うのです。
観た子どもが、愛の一面だけ知って全部分かった気になっちゃうんじゃないかな、と変な心配をしてしまった。
自分にとってすごく大きいものなので、ちょっとした違和感でも過剰に反応してしまっているかもしれない。

というもやもやは抱いたものの、いい映画だと思いました。


しかし、力をコントロールできるようになってアナとも仲直りしたエルサを、わざわざタイトルで "雪の女王” なんて呼んでくれるなと思う・・・。
ぜんぜん仲良し姉妹感がなくてかわいそうだと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿