2013年6月9日日曜日

I promise I'll be a hero for you...

昨年末に観た「アリス・イン・ワンダーランド」というミュージカル。
好きすぎて、日本語版のCDも英語版のCDも買ってしまった。
音楽は、安心と実績のFrank Wildhorn先生。

両方を聴き比べてみると、ラストの歌詞が随分違った。
日本語版は単にネタばらしで、英語版は一歩踏み込んでいる。
今回はその内容には触れないけれど、そこに入っている、“I promise you'll be a hero for me, and I'll be a hero for you.”という歌詞がよく分からなくてずっと気になっていた。
ヒーローって、お互いになり合うものなのか??とか。自分には馴染みのない概念だった。

最近になって、やっとぼんやり理解できた気がするので整理してみる。


■“ヒーロー”の定義
そもそも理解できなかったのは、歌詞の中の“ヒーロー”と私の考えるヒーロー像にずれがあったからだったと思う。
私の考えるヒーロー像は、“ピンチの時に助けに来てくれるすごいひと”だった。
ピンチから脱するためならどんなことでもしてくれて、いつもなんとかしちゃう感じ。

でもきっとここでいうヒーローというのは、現実にいる周囲のひとともっと地続きの存在だと考えるようになった。
特別な能力もなければ、いつもピンチに気付けるわけでもない、普通のひと。
でも、大事なひとを本気で守ろうとしているひと。
そんな感じで捉えると分かりやすくなった。


あと、先の歌詞を分解してみると、"you'll be a hero for me"の方はまだ分かる、と思っていた。
そして、"I'll be a hero for you"というのがどうにもしっくりこなかった。

でも上記の定義と合わせて考えると、お互いにヒーローになるというのは、単にお互いのことを本気で大事に思うことだと思う。
相手のことを本当に考えているなら、“ヒーローになる”というのは突飛でも傲慢でもなく、当たり前のことなんだろうと思うようになった。


■私がヒーローになるには?
じゃあ私が大事なひとのヒーローになるってどういうことなのか。
それを考えるには、上記からさらに突っ込んでヒーローを定義する必要があった。
結果、大事な相手を本気で守ろうとしているだけではなくて、相手にいい影響を与えられるというのが私の考えるヒーロー像だとした。
それに基づくと、今のところ下記の3点が大事そうだと思っている。

1. ヒーローは人格的に優れている。
相手にいい影響を与えるのなら、基本的な人格がしっかりしていないとどうしようもない。基本です。
※すべての面で自分が一番じゃなきゃいけないわけじゃない。
相手の優れているところにはしっかり敬意を払い、刺激し合う関係がいいと思う。
自分の方が優れていないと安心できないというのは、自分のエゴだと思うことにした。

2. ヒーローは自分の努力をアピールしない。
相手に影響を与えようとするからって、自分ががんばったことをアピールしちゃかっこわるい。
そんなことはあまり口に出さず、それでもにじみ出る人間性に力があるといいな、という自分には無理めなことも書いてみる。
※こういうことをブログに書く時点でどうか。。。ということは気にしません。

・ヒーローは折れない。
悩んだり弱ったりするけど、たいていがんばっている存在でありたいと思う。
弱音は吐くかもしれないけれど。


ということで、昔聞いた歌の歌詞で分からなかったところも、自分の状況が変わったりすると理解がすすむものだなと思った。
本とかも読み返そうかな。



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