先輩社員さんとランチでお話してもらって、少し目が覚めた。
違う部署の先輩が、私が今悩んでいることを乗り越えた経験について以前話されていたことを思い出して「とりあえずランチでお話聞かせてください!」とお願いしたら、快く話を聞かせてくださった。
悩みというのは、目標達成のためユーザさんにいろいろPUSHしなければならないことがあるけれど、うっとうしく感じるひとも多いのでは?と考えて踏みとどまってしまうことだ。
その先輩も以前は同じように考えてPUSHしきれなかったそうだが、考え方を変えることで必要なことはちゃんとお願いできるようになったとおっしゃっていた。
結局サービスを利用した方がユーザさんのためになるので、目の前のちょっとした抵抗感などは気にしない方がいい、という考え方の変化だったと記憶していた。
そうは言っても・・・とうじうじ考えだしてしまったので、詳しくお話を伺ってみようと思った次第。
直接伺った結果、大筋は合っていたけど、“結局ユーザさんのためになる”ことの他にも大事な考え方があることを知った。
それは、サービスの価値を伝えるためには自分のちっぽけなプライドや感情は捨てるということだ。
私はそれをぼんやり意識しつつもやっぱり自分を守ろうとしすぎていたので、はっきり言葉にされて目が覚めた。
守ってる場合じゃなかった。
その先輩も私も、サービスの価値を伝えるフロントに立っているひとで、その後ろには開発・企画・マーケティングなど、いろんなひとの熱意や力がある。
そんなひとたちが作り出したサービスの価値を、私がボトルネックになって伝わらない、ということがあっちゃいけない。伝えられるのはフロントに立っている者だけだ。
そんなお話を伺って、いまの自分の姿勢が恥ずかしくなったし、他のひとたちに対して申し訳なくなった。
ちゃんと周りを見て、長期的な目的を見て動こう。
しかしその先輩は、私が入社したての時に話してもらっていた印象とは全然変わった。
失礼ながら、成長されているんだなあと思いました。
2013年1月20日日曜日
2013年1月17日木曜日
危機感
危機感が足りないせいでスピードが遅いという指摘を受けた。
確かに、以前も同じような指摘を受けて対策をしたはずなのに、明らかにスピードは早くなっていなかった。
前の部署にいたときも結果を出せておらず、その理由は“コミットが足りない”だと思っていた。
その時、周囲は「漠然とした“やる気”のせいにするのは良くない。具体的に変えられるところを考えろ」とアドバイスをくださった。
それでも私は「とはいっても要は気持ちなのでは・・・?」と疑っていた。
今、逆の指摘をいただいてみると、「とはいえ、気持ちだけじゃなくてやり方を変えない限りスピードは変わらないな」と感じる。あまのじゃく。。。
異なる視点のご指摘を少し理解できた今、気持ちはどっちでもいいけれど、施策スピードや結果などのアウトプット、そしてそのもとになる判断軸が結果的に変わっていればいいと感じている。
判断軸を「スピード」に変えるのはすぐにできる。
ただ、具体的な行動を変えるには、自分なりの新しいルールが必要だ。
ということで、基本的すぎて恥ずかしいけれど下記のルールを1週間やってみる。
1週間後に振り返る。
・Yammerは自分が決めたときしか見ない(返信が遅れても気にしない)
・自分へのタスクが振られたのを見つけたら、即座に反応する
・自分が一番貢献できる施策を四六時中考える
確かに、以前も同じような指摘を受けて対策をしたはずなのに、明らかにスピードは早くなっていなかった。
前の部署にいたときも結果を出せておらず、その理由は“コミットが足りない”だと思っていた。
その時、周囲は「漠然とした“やる気”のせいにするのは良くない。具体的に変えられるところを考えろ」とアドバイスをくださった。
それでも私は「とはいっても要は気持ちなのでは・・・?」と疑っていた。
今、逆の指摘をいただいてみると、「とはいえ、気持ちだけじゃなくてやり方を変えない限りスピードは変わらないな」と感じる。あまのじゃく。。。
異なる視点のご指摘を少し理解できた今、気持ちはどっちでもいいけれど、施策スピードや結果などのアウトプット、そしてそのもとになる判断軸が結果的に変わっていればいいと感じている。
判断軸を「スピード」に変えるのはすぐにできる。
ただ、具体的な行動を変えるには、自分なりの新しいルールが必要だ。
ということで、基本的すぎて恥ずかしいけれど下記のルールを1週間やってみる。
1週間後に振り返る。
・Yammerは自分が決めたときしか見ない(返信が遅れても気にしない)
・自分へのタスクが振られたのを見つけたら、即座に反応する
・自分が一番貢献できる施策を四六時中考える
2013年1月14日月曜日
大南信也さんのご講演を聞いて
グリーンバレー理事長大南さんのご講演を聞く機会に恵まれた。
ひと言ひと言がとても重くて、素晴らしい刺激をいただいた。
一番心に残ったのは、「せっかく生をいただいたんだから、(神山の元気がなくなっていくのを)座視していられない。」 という言葉だった。
そこにはもう自分の欲とかはなくて、ただ自分の生まれ育った大好きな地域のことを思っているんだと分かり感動した。
■グリーンバレーについて
NPO法人グリーンバレー とは、アートによる地域再生、移住支援活動、棚田復活への取組などを通して、過疎化で元気がなくなった徳島の地域再生に取り組んでいる団体。
大南さんはその理事長として何十年も活動を続けてきている方だ。
■方法
講演では、どのような考え方や方法で地域再生に取り組んできたのか伝えてくださった。
とても勉強になったので書き残しておく。
・逆算
すぐに動けないのは目指す姿を強くイメージできていないからだ。
10年後、20年後にどんな状態を目指すか具体的に設定してそこから逆算することで、今やらなければならないことがはっきり見えてくる。
・分かるように伝える
具体的な目標や経過点での目標値を設定するだけでは十分じゃない。
そこからひとを巻き込んで一緒に考えてもらうには、誰もが分かるような数字に落とさなければならない。
町全体の子どもの数で目標を伝えられてもぴんとこない。1クラスあたり何人になるかという数字に落としてみて初めて実感を持ってもらうことができ、真剣な議論ができる。
・なにがあるか<誰がいるか
過疎化している地方には予算やアトラクションはない。
でもおもしろいひとがいれば、そのひとに惹かれておもしろいひとがどんどん集まってくる。
そのひとたちがおもしろいものを作り、地域の魅力を作っていってくれる。
おもしろいひとに出会ったら、すぐに仕事にはならなくてもつながっておく。
敢えて仕事につなげようとしなくても、タイミングが合うときに自然と仕事になる。
・言葉の置き換え
ニュースなどで得た情報は全て自分ごとに言葉を置き換える。
企業が消費者とつながろうとする取り組みをニュースで読んだら、“企業” を“自治体”に、“消費者”を“移住者”に置き換えればアイデアになる。
10年もこのような置き換えを訓練していれば、必ずアイデアを作れるようになる。
・リーン
全体を通じて、リーンな姿勢が強く感じられた。
やらない理由を探してる暇があったらまず一歩を踏み出す。前例がなくてできないならなんとかして前例を作る。まず始めてみて、うまくいかなさそうなところがあれば走りながら直す。
一つ一つのエピソードに“リーンスタートアップ”の姿勢が表れていて、そんな言葉が普及する前から自然に実践されてきたことが分かった。
■非連続さ
このひとは今の自分から見て非連続だと思った。がんばって成長しても、その成長の延長線上にはいない。
でもおっしゃっていること自体にはあまり非連続な要素がなくて不思議だと感じた。
まずは一歩を踏み出して改善しながら続けていけば、どんどんおもしろくなっていく、というような連続的なお話をされているのに、大南さんご自身の魅力は並外れている。
今の神山にとてもおもしろいひとが集まったりメディアでも話題になったりしているのは、もちろん上記のような取り組みがあったためだけれど、まずは大南さんの魅力が引き寄せていることだと思う。
結局どこからその非連続な魅力が生まれているのか分からないけれど、私も真摯にやれることをやろうと思った。
ひと言ひと言がとても重くて、素晴らしい刺激をいただいた。
一番心に残ったのは、「せっかく生をいただいたんだから、(神山の元気がなくなっていくのを)座視していられない。」 という言葉だった。
そこにはもう自分の欲とかはなくて、ただ自分の生まれ育った大好きな地域のことを思っているんだと分かり感動した。
■グリーンバレーについて
NPO法人グリーンバレー とは、アートによる地域再生、移住支援活動、棚田復活への取組などを通して、過疎化で元気がなくなった徳島の地域再生に取り組んでいる団体。
大南さんはその理事長として何十年も活動を続けてきている方だ。
■方法
講演では、どのような考え方や方法で地域再生に取り組んできたのか伝えてくださった。
とても勉強になったので書き残しておく。
・逆算
すぐに動けないのは目指す姿を強くイメージできていないからだ。
10年後、20年後にどんな状態を目指すか具体的に設定してそこから逆算することで、今やらなければならないことがはっきり見えてくる。
・分かるように伝える
具体的な目標や経過点での目標値を設定するだけでは十分じゃない。
そこからひとを巻き込んで一緒に考えてもらうには、誰もが分かるような数字に落とさなければならない。
町全体の子どもの数で目標を伝えられてもぴんとこない。1クラスあたり何人になるかという数字に落としてみて初めて実感を持ってもらうことができ、真剣な議論ができる。
・なにがあるか<誰がいるか
過疎化している地方には予算やアトラクションはない。
でもおもしろいひとがいれば、そのひとに惹かれておもしろいひとがどんどん集まってくる。
そのひとたちがおもしろいものを作り、地域の魅力を作っていってくれる。
おもしろいひとに出会ったら、すぐに仕事にはならなくてもつながっておく。
敢えて仕事につなげようとしなくても、タイミングが合うときに自然と仕事になる。
・言葉の置き換え
ニュースなどで得た情報は全て自分ごとに言葉を置き換える。
企業が消費者とつながろうとする取り組みをニュースで読んだら、“企業” を“自治体”に、“消費者”を“移住者”に置き換えればアイデアになる。
10年もこのような置き換えを訓練していれば、必ずアイデアを作れるようになる。
・リーン
全体を通じて、リーンな姿勢が強く感じられた。
やらない理由を探してる暇があったらまず一歩を踏み出す。前例がなくてできないならなんとかして前例を作る。まず始めてみて、うまくいかなさそうなところがあれば走りながら直す。
一つ一つのエピソードに“リーンスタートアップ”の姿勢が表れていて、そんな言葉が普及する前から自然に実践されてきたことが分かった。
■非連続さ
このひとは今の自分から見て非連続だと思った。がんばって成長しても、その成長の延長線上にはいない。
でもおっしゃっていること自体にはあまり非連続な要素がなくて不思議だと感じた。
まずは一歩を踏み出して改善しながら続けていけば、どんどんおもしろくなっていく、というような連続的なお話をされているのに、大南さんご自身の魅力は並外れている。
今の神山にとてもおもしろいひとが集まったりメディアでも話題になったりしているのは、もちろん上記のような取り組みがあったためだけれど、まずは大南さんの魅力が引き寄せていることだと思う。
結局どこからその非連続な魅力が生まれているのか分からないけれど、私も真摯にやれることをやろうと思った。
シラノ
2日連続で鹿賀丈史さん主演のミュージカル「シラノ」を観てきた。
1日目は濱田めぐみさん・田代万里生さんの回、2日目は濱田めぐみさん・平方元基さんの回。
鹿賀丈史さんの魅力を堪能できる、すばらしい舞台だった。
でも私にはあの魅力をうまく言葉にできない。深みがありすぎてよく分からないんだと思う。
“甘さ”という魅力だけであれば「ラ・カージュ・オ・フォール」の方が分かりやすい。
シラノは人生や生き方そのものだから、レミゼみたいに何度も観て理解したいと思った。
■ロクサーヌ
観ていて一番びっくりしたのはロクサーヌというキャラクターだった。
愛のためなら大胆に嘘をつき周りを翻弄する、したたかでかわいらしい役。
無邪気な態度との差が恐ろしい。
本当に愛されて育って、愛に生きると決めていたら、あれほどしたたかになれるのかしらん。
濱田さんくらい懐が深いからこそ、したたかさと無邪気さの両面を自然に表現できるんだろうなと思い、ますます濱田さんのファンになってしまった。
■ガスコン
この舞台で改めて思ったのは、ミュージカルによく出てくる誇り高き男たちの歌が自分は好きなんだなということ。
「三銃士」の“ひとりはみんなのために”もたまらなく好きだし、「レ・ミゼラブル」の“民衆の歌”、“カフェソング”で泣いた。今回の“我らガスコン”や“栄光の道”の歌もすぐに気に入ってしまった。
単純で、くだらないことで陽気に騒いだりして、いわゆる男子っぽい感じだけど、誇りや仲間のことについてはしっかり筋が通っていて凛々しい。
そういうひとたちが仲間といっしょに背筋を伸ばして一生懸命歌う歌は最高にかっこいいと思う。
誇りというより、あのホモソーシャル感が好きなのかもしれない。
■テーマ
自由と誇りを重んじるシラノの心意気について考えた。
シラノは自分が大事にすべきことを知っていたから、それらを守るためなら嫌われることを全く厭わなかった。それはロクサーヌも同じだと思う。
それにシラノもロクサーヌも、愛する人を一番大事に考えていて、自分のことは一番にこなかった。
クリスチャンは逆で、周囲にどう思われるか、どうしたら自分がロクサーヌに好かれるか考えていたと思う。
手前味噌だけど、うちの会社のひとたちもそういう部分でシラノやロクサーヌに通じるところがあるからかっこいいひとが多いんだと思う。
じゃあ自分はどうしたらそういう姿勢を持てるか。
彼らとの大きな違いは、自分の価値観についていまいち無自覚なところかなと思う。
自分がどうしても大事にしたいことはなにか、仮にでも言葉にしてみたら、それらを守ろうとする思いも違ってくるはず。
もっといろんな考え方に触れたり内省したりして、軸を持たなければと思う。
あと、中身が大事とは思いつつも、結局少なくともきっかけは外見だな。と肝に銘じました。
1日目は濱田めぐみさん・田代万里生さんの回、2日目は濱田めぐみさん・平方元基さんの回。
鹿賀丈史さんの魅力を堪能できる、すばらしい舞台だった。
でも私にはあの魅力をうまく言葉にできない。深みがありすぎてよく分からないんだと思う。
“甘さ”という魅力だけであれば「ラ・カージュ・オ・フォール」の方が分かりやすい。
シラノは人生や生き方そのものだから、レミゼみたいに何度も観て理解したいと思った。
■ロクサーヌ
観ていて一番びっくりしたのはロクサーヌというキャラクターだった。
愛のためなら大胆に嘘をつき周りを翻弄する、したたかでかわいらしい役。
無邪気な態度との差が恐ろしい。
本当に愛されて育って、愛に生きると決めていたら、あれほどしたたかになれるのかしらん。
濱田さんくらい懐が深いからこそ、したたかさと無邪気さの両面を自然に表現できるんだろうなと思い、ますます濱田さんのファンになってしまった。
■ガスコン
この舞台で改めて思ったのは、ミュージカルによく出てくる誇り高き男たちの歌が自分は好きなんだなということ。
「三銃士」の“ひとりはみんなのために”もたまらなく好きだし、「レ・ミゼラブル」の“民衆の歌”、“カフェソング”で泣いた。今回の“我らガスコン”や“栄光の道”の歌もすぐに気に入ってしまった。
単純で、くだらないことで陽気に騒いだりして、いわゆる男子っぽい感じだけど、誇りや仲間のことについてはしっかり筋が通っていて凛々しい。
そういうひとたちが仲間といっしょに背筋を伸ばして一生懸命歌う歌は最高にかっこいいと思う。
誇りというより、あのホモソーシャル感が好きなのかもしれない。
■テーマ
自由と誇りを重んじるシラノの心意気について考えた。
シラノは自分が大事にすべきことを知っていたから、それらを守るためなら嫌われることを全く厭わなかった。それはロクサーヌも同じだと思う。
それにシラノもロクサーヌも、愛する人を一番大事に考えていて、自分のことは一番にこなかった。
クリスチャンは逆で、周囲にどう思われるか、どうしたら自分がロクサーヌに好かれるか考えていたと思う。
手前味噌だけど、うちの会社のひとたちもそういう部分でシラノやロクサーヌに通じるところがあるからかっこいいひとが多いんだと思う。
じゃあ自分はどうしたらそういう姿勢を持てるか。
彼らとの大きな違いは、自分の価値観についていまいち無自覚なところかなと思う。
自分がどうしても大事にしたいことはなにか、仮にでも言葉にしてみたら、それらを守ろうとする思いも違ってくるはず。
もっといろんな考え方に触れたり内省したりして、軸を持たなければと思う。
あと、中身が大事とは思いつつも、結局少なくともきっかけは外見だな。と肝に銘じました。
2013年1月3日木曜日
新春浅草歌舞伎
抽選に当たって観てきました、新春浅草歌舞伎。
歌舞伎は何度か観たことがあるけど、海老蔵さんの演技ははじめてで相当楽しみにしていた。
演目は下記の3つ。
勧進帳での海老蔵さん(弁慶)の姿に心底感動してしまった。
・毛谷村(彦山権現誓助太刀)
・口上
・勧進帳(歌舞伎十八番の内)
■ 口上
新年のご挨拶、ということで、勧進帳にまつわる思い出や意気込みなどを話された後、市川家にのみ伝わる“にらみ”を披露された。
・話しぶり
古風な言葉遣いだけど今の話し言葉とあまり変わらない話しぶりが基本で、要所要所で歌舞伎調の言い回しに変わる。なんともいえないバランス。
(「私がこの舞台に立つのは14年ぶりでございまする。それでは“ご覧にいれまーしょーうーー!”」みたいな。)
このくらいの話しぶりを聞くのは初めてで、江戸末期の手代さんなどはきっとこんな感じだったんだろうなと初めて得心した。
落語はもっとべらんめえ口調で作られた感じを受けていたけれど、歌舞伎の口上はもっと自然だったので。
・イエの重さ
本当に家を重視する世界だと思った。
過去の新春歌舞伎を振り返るとき、“〇〇おじさんが演じたあの役”とか、“先代である父に教えを乞う”とか、家の中の話が多く、ほぼ身内だけで受け継がれていく伝統なんだと改めて感じさせられた。
・にらみ
よく見る歌舞伎役者さんの浮世絵は顔のパーツを強調して描いたものだと思っていたけど違った。あれは写実だったんですね。
人間ってあんな顔するんだ、あの路線を突き詰めようとがんばってきたんだ、と思うとすごい。
ああやって自信と誇りを持ってやりきられると心底すごいと思えるけれど、やる方がちょっとでも疑ったら成立しないと思う。
長い歌舞伎の歴史の中、 「こういう顔芸ってどうなんだろう・・・」と人知れず悩んだ役者さんもいるんじゃないかしらん、と余計なことを考えてしまった。
■勧進帳
弁慶役の海老蔵さんの気迫が凄まじかった。
楽器みたいに低く低く響く声、きれっきれな舞、呵々大笑する堂々たる大声、などなど、風格がすばらしい。
歌舞伎界を背負って立つという覚悟が据わっている。
特にこの演目は楽器の奏者さん方も舞台上にずらりと並んでいて、みなさんの努力・生活も海老蔵さんの肩にかかっているように見えた。
彼は歌舞伎以外の仕事をするとき、その現場で見たことをどうやって歌舞伎に還元しようかと必死で考えていると聞いたことがある。
腹をくくって自分のミッションに真摯に向き合うというのは、こんなにもかっこいいのかと感動した。
見習おう。
最後に、本当に感動したわりに途中で結構寝てしまったことを懺悔します。
他の人のじゃまになってなかったらいいのだけれど。。。申し訳ありませんでした。
歌舞伎は何度か観たことがあるけど、海老蔵さんの演技ははじめてで相当楽しみにしていた。
演目は下記の3つ。
勧進帳での海老蔵さん(弁慶)の姿に心底感動してしまった。
・毛谷村(彦山権現誓助太刀)
・口上
・勧進帳(歌舞伎十八番の内)
■ 口上
新年のご挨拶、ということで、勧進帳にまつわる思い出や意気込みなどを話された後、市川家にのみ伝わる“にらみ”を披露された。
・話しぶり
古風な言葉遣いだけど今の話し言葉とあまり変わらない話しぶりが基本で、要所要所で歌舞伎調の言い回しに変わる。なんともいえないバランス。
(「私がこの舞台に立つのは14年ぶりでございまする。それでは“ご覧にいれまーしょーうーー!”」みたいな。)
このくらいの話しぶりを聞くのは初めてで、江戸末期の手代さんなどはきっとこんな感じだったんだろうなと初めて得心した。
落語はもっとべらんめえ口調で作られた感じを受けていたけれど、歌舞伎の口上はもっと自然だったので。
・イエの重さ
本当に家を重視する世界だと思った。
過去の新春歌舞伎を振り返るとき、“〇〇おじさんが演じたあの役”とか、“先代である父に教えを乞う”とか、家の中の話が多く、ほぼ身内だけで受け継がれていく伝統なんだと改めて感じさせられた。
・にらみ
よく見る歌舞伎役者さんの浮世絵は顔のパーツを強調して描いたものだと思っていたけど違った。あれは写実だったんですね。
人間ってあんな顔するんだ、あの路線を突き詰めようとがんばってきたんだ、と思うとすごい。
ああやって自信と誇りを持ってやりきられると心底すごいと思えるけれど、やる方がちょっとでも疑ったら成立しないと思う。
長い歌舞伎の歴史の中、 「こういう顔芸ってどうなんだろう・・・」と人知れず悩んだ役者さんもいるんじゃないかしらん、と余計なことを考えてしまった。
■勧進帳
弁慶役の海老蔵さんの気迫が凄まじかった。
楽器みたいに低く低く響く声、きれっきれな舞、呵々大笑する堂々たる大声、などなど、風格がすばらしい。
歌舞伎界を背負って立つという覚悟が据わっている。
特にこの演目は楽器の奏者さん方も舞台上にずらりと並んでいて、みなさんの努力・生活も海老蔵さんの肩にかかっているように見えた。
彼は歌舞伎以外の仕事をするとき、その現場で見たことをどうやって歌舞伎に還元しようかと必死で考えていると聞いたことがある。
腹をくくって自分のミッションに真摯に向き合うというのは、こんなにもかっこいいのかと感動した。
見習おう。
最後に、本当に感動したわりに途中で結構寝てしまったことを懺悔します。
他の人のじゃまになってなかったらいいのだけれど。。。申し訳ありませんでした。
2013年の目標
新年明けましておめでとうございます。
今年もブログを続けてみる。
ということで、今年の目標を書き留めておく。
■大テーマ
非連続な成長
一番ざっくりした目標として掲げるのは、これまでにない非連続な成長。
今年こそ、弊社サービスが一気に成長する年にするので、それを引っ張れるように自分が大きく成長したい。
成長はしたいといつだって考えてきたけど、この大きな変化に伴走するには、成長するということにも腹をくくらなければ。
相当な覚悟がなければ成し遂げられない“非連続”に挑戦する年にしてみる。
■小テーマ
・Eliminate ego
自分が短期的にどう思われるのかを気にしない。
変なプライドは捨て、ただひたすら結果にこだわる。
自分を守ろうとするのではなくオープンになり、仕事を回しやすいようにコミュニケーションを取る。
・Put others first (Accept myself and stay happy) ((like Joe))
自分よりもまわりの人のことをいつも一番に考える。
そのためには、自分に過剰な期待を持ってコンプレックスを持ち過ぎちゃいけない。
現状の自分を受け入れて、いつも機嫌よくする。気持よく過ごしつつ向上心を持ち続ける。
・Hold strong will, clear intent, healthy confidence
サービスに情熱を注ぎ、 その時々で自分が一番貢献できることは何か考え抜く。
考え抜いたことに対しては、自信を持って(フリだけでも)推し進める。
・・・日本語で書くの恥ずかしい、と思ったけど、英語でも恥ずかしいことに変わりはなかった。。
この3つができたら結構非連続だと思う。
具体的な取り組み・中間目標を考えて実行していく。
今年もブログを続けてみる。
ということで、今年の目標を書き留めておく。
■大テーマ
非連続な成長
一番ざっくりした目標として掲げるのは、これまでにない非連続な成長。
今年こそ、弊社サービスが一気に成長する年にするので、それを引っ張れるように自分が大きく成長したい。
成長はしたいといつだって考えてきたけど、この大きな変化に伴走するには、成長するということにも腹をくくらなければ。
相当な覚悟がなければ成し遂げられない“非連続”に挑戦する年にしてみる。
■小テーマ
・Eliminate ego
自分が短期的にどう思われるのかを気にしない。
変なプライドは捨て、ただひたすら結果にこだわる。
自分を守ろうとするのではなくオープンになり、仕事を回しやすいようにコミュニケーションを取る。
・Put others first (Accept myself and stay happy) ((like Joe))
自分よりもまわりの人のことをいつも一番に考える。
そのためには、自分に過剰な期待を持ってコンプレックスを持ち過ぎちゃいけない。
現状の自分を受け入れて、いつも機嫌よくする。気持よく過ごしつつ向上心を持ち続ける。
・Hold strong will, clear intent, healthy confidence
サービスに情熱を注ぎ、 その時々で自分が一番貢献できることは何か考え抜く。
考え抜いたことに対しては、自信を持って(フリだけでも)推し進める。
・・・日本語で書くの恥ずかしい、と思ったけど、英語でも恥ずかしいことに変わりはなかった。。
この3つができたら結構非連続だと思う。
具体的な取り組み・中間目標を考えて実行していく。
2013年1月1日火曜日
エゴ
散歩していたら、お年寄りが倒れているのを見つけた。何度も起き上がろうとして、でもうまくいかずにいる様子。近付くとすっかりうずくまってしまっていた。
近寄ったはいいけれど、申し訳程度に「大丈夫ですか?」と聞いてみたきり、おろおろして何もできないでいた。
結局通りかかったおじいさんと話して交番までお巡りさんを呼びに行ったけど、声をかけてくださらなかったらなにもできずおろおろしたままだったと思う。
要は気恥ずかしいとか間違った対応をしちゃいけないとかごちゃごちゃ考えて、この期に及んで行動しない理由を探していた。
そういういらないエゴは、これまでずっと邪魔に思いつつも人一倍強く持っているものだ。
今年こそはエゴを捨てて本当に大事な行動をしなきゃいけないということを教えてくれた、象徴的な年明けだったように思う。がんばろう。
その後おじいさんはお巡りさんに助けられて大事には至らなかったよう。
なんにせよ、ちょっとは助けになれてよかった。
近寄ったはいいけれど、申し訳程度に「大丈夫ですか?」と聞いてみたきり、おろおろして何もできないでいた。
結局通りかかったおじいさんと話して交番までお巡りさんを呼びに行ったけど、声をかけてくださらなかったらなにもできずおろおろしたままだったと思う。
要は気恥ずかしいとか間違った対応をしちゃいけないとかごちゃごちゃ考えて、この期に及んで行動しない理由を探していた。
そういういらないエゴは、これまでずっと邪魔に思いつつも人一倍強く持っているものだ。
今年こそはエゴを捨てて本当に大事な行動をしなきゃいけないということを教えてくれた、象徴的な年明けだったように思う。がんばろう。
その後おじいさんはお巡りさんに助けられて大事には至らなかったよう。
なんにせよ、ちょっとは助けになれてよかった。
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