2012年12月31日月曜日

2012年の振り返り(考えることについて)

だいぶ間があいてしまったけど、今年最後にブログを書いてみる。


2012年を振り返ってみると、じっくり考えることをさぼってしまったなあと思う。
今年に入って急に考えなくなったということではないので、考えることの大事さに改めて気付けた1年だったとも言える。

なぜ気付けたかというと、そりゃあ今の事業部に異動したからだ。
まず部署異動によって上司が変わり、その影響を強く受けるようになった。
また、業務内容の自由度が高くなり、考え抜くことを迫られたと感じる。

■新しい上司の影響
新しい上司は愛にあふれる人で、この半期だけでいろんなアドバイスをもらった。
(前の上司にもかわいがってもらったけど。彼の周囲への愛情は異常なほどだと思う。)

業務上そこまで気にかける必要がないのに、部下が今後どんなキャリアを積みたいと考えているのか、どうしたら部下の強みを活かせるのか真剣に考え、働きかけてくださった。

彼と話すようになるまで、私には憧れはあっても目標はなかった。
あんなふうになりたいという像がなんとなくあっても、現状との差を明確にしたり、差を埋めるために必要なことを考え出したりする努力がなかった。
でも話をしてもらう中で、当たり前だけど本気で変わりたいのなら結果につながる行動が必要だと分かった。

今何が足りないのか、どのような行動を起こす必要があるのか、その行動は結果につながっているのかなど、誰に言われなくても自分のためにしっかり考え続けることが大切だ。
それが足りないままになってしまったと反省している。


■業務内容の変化
業務において一番変わったのは、目標を柔軟にセットし直す必要があるということだ。
先月セットした目標が、(主に社長の気付き、状況の変化、新しく取り始めたKPIなどによって)今月からはフォーカスするべきものではなくなったりする。
達成すべき数字を追うことは最低限必要だが、今追うべき数字は本当にそれでいいのかも考え続けなければいけない。
それがなかなか了見できなかった。

“今一番サービスのためになること”を土台から考え続けることの必要性を学んだ。


自分の将来のこと、業務のこと、どちらもじっくり考えたいと思っているのに、後回しにしたり避けたりすることが多かった。
なにかに向き合って考えることはエネルギーがいるからだと思う。podcastを聞いたり、“作業”を優先させたりしていた。

ただブログを書くようになって、考えをまとめることが少し習慣化して良かったと思う。
誰に読んでもらうでなくても、日々の小さなひっかかりや学びを文章にすることは考えを深めて整理するのにとても役立った。
2013年も継続しよう。



1年を振り返ると、浮かんでくるのはやっぱり同じ事業部メンバーの顔だった。
いいメンバーに囲まれて仕事できたことに感謝したい。
(周りと比較して、自分のいけてなさにうんざりすることも多かった。。)

来年はもっと貢献できるように、後悔のないように、真剣によく考えるようにする。

2012年12月21日金曜日

狂気とかっこよさ

今日もかっこいい方と会わせてもらった。

今回のかっこよさは頭の切れとほんの少しの狂気。
頭が切れすぎて、普通の人が越えない一線の少し向こう側に入っちゃってる感じがした。表面的にはたまに笑い方がヒステリカルになるだけなんだけど。

いつにもまして聞き役に徹してしまったが、そんな私にも目を見てしっかり話してくださるところが素敵。
あれくらい突き抜けてくると周囲がみんな同じに見えて、逆に分け隔てなく接するのかも・・・とすら思った。

知り合いの幅を拡げるって大事。
臆することなく、とにかく人に会おうと思う。


2012年12月19日水曜日

経験がひとを作る

2か月前にうちの会社にjoinされた方と飲みにいった。
自分の考えをあっけらかんと共有してくださる素敵な方だった。

今日学んだのは、ひとの考え方や人格を作るのはやっぱり経験、それも負荷の高い経験なんだということ。
負荷によってぎりぎりの状態になって必死に考えたことが、その後の考え方のベースになり、魅力的な人柄を作るのかなと思う。


その方はIT業界で働いていた時、深夜のバッチ監視業務で完全に生活が崩れ、しかもやっている内容はバイトでもできるようなただの監視(障害対応はやりかたが分からないのでできず、上司に報告するだけ)だったそう。
そこで、自分にとっての幸せがなにかを心から考えたとおっしゃっていた。

転職先の選び方とか、人生において目指すこととか、その方の諸々の考えは腹の底から出てくるように揺るぎない感じがした。きっとそういう強烈な経験がベースにあるおかげだと思う。


でも深い考えをするのに極限状態の経験をする必要なんてなくて、要は日々どれだけ真剣に自分と向き合って考えられているかの問題だと思う。
逃げずに考えることの大事さを改めて実感した。

そして今度の休みは台北に行くことに決めた。

2012年12月16日日曜日

学び方

走ってたら、道路工事のおじちゃんに「がんばれー笑」と言われた。
世の中にはかわいいひとが多い。


そういえば、前よりも周りのひとのかわいさをappreciateすることが増えた。
(appreciate はいつもうまく訳せない・・・。「認識する」だけだとプラスの意味が足りず、「感謝する」だといきすぎる。)
これは多分、人への愛にあふれている上司のおかげだ。
以前は自分が周りにどう思われているかということで頭がいっぱいだったが、純粋に周りがどうしているか、どうすれば周りに貢献できるのかを少しずつ考えるようになった気がする。
少し意識が他人寄りになったことで、今まで流していたかわいらしさが染みこんできたんだと思う。


その上司とは前から関わりがあったし、他にも愛にあふれる社員さんはたくさんいる。
でも、その愛を語るということにはあまり触れていなかったのだと思う。
今回学べたのは、その人が周りへの気持ちや考えを言葉にして頻繁に話してくださったからだ。
私がなにかを学ぶのは、誰かのリアルな言葉、特に語りからだと気付いた。

業務での“学習”もそうだ。
定量的なユーザの状態よりも、ひとりのユーザの声に動かされやすい。
それは必ずしもわるいことではなくて、数字とのバランスに気を付ければ、うまく成果につなげられる気がする。


年末年始の休み、講演とか勉強会とか、人の語りに触れる機会をなにかひとつは持とうと思う。

2012年12月13日木曜日

基本姿勢の違い

Growth Hacking University Japan というUser Growth についての短期講座に通っている。
1回スキップしてしまったけど今日で4回目。
運営している Alien eye さんはいけてるひとばかりで、かなり楽しい。


今日学んだいけてるポイントはナチュラルな積極性だった。

毎回、あるサービスを取り上げてGrowthHackの施策を考えるというグループワークがある。
今日のテーマはコンテンツマーケティングで、取り上げたサービスは Sound Cloud だった。
(今夏はまったTurntable.fmを思い出してしまった。。。また遊びたい。)

なんとか良さそうなアイディアをみんなでひねり出し、発表は盛り上がった。
その発表を聞いたスタッフのひとりが「いいね!売り込んでみようか?」と冗談混じりにおっしゃると、代表のJamesが真顔で「そうしようよ。誰かに紹介してもらおう」と受けた。


こういう姿勢が根本にあると、いろんな機会を掴めると思った。
たまたまそのアイディアを本気でいいと思ったわけではなく、基本的に"Why not?"という発想がしみついているんだと思う。
一事が万事これなんだから、 こういう姿勢を持っていないひととの差ははかりきれないほどになると思った。

いいと思ったことに対しては、ちょっとくらい人様に手間をかけさせようと、大変だろうと、一歩踏み込んで掴みとるということをちょっとずつ意識しようと思う。

2012年12月11日火曜日

信頼

どれだけ責任を負っている自覚があるかということは、些細な行動にも表れてしまう。
周囲からの信頼は、そんな行動で一気に決まると実感した。
そして一度崩れた信頼は、普段いくらそのひとが素晴らしくても、なかなか戻らないと思う・・・。

ひとへの態度は、絶対怠けずにいつも真摯でいなければと思った。

真摯さとスピード感

サービスを作って広めるにあたり、真摯さとスピード感は相反するものだろうか?

想定するスパンと「成功」の定義によるが、決してそんなことはないと考えている。
だけど実際サービス運営に携わってみると、その2軸が対立しているように思える。


■真摯さ
ここでいう真摯さとは、あくまでユーザ視点を貫くことだ。
サービス提供者側がどんなにユーザさんにやってもらいたいことがあっても、ユーザがそれを少しでも不快に思うのならやらない。
大変で面倒なことな業務でも、ユーザにとって大事なことであれば最後までやる。
サービス提供者の都合で考えてはいけない。


■スピード感
ではスピード感とはなにか。
ここではサービスを認知させるスピード、利用者拡大のスピードだ。
◯ mebaみたいにテレビCMを多用したり、◯laxoみたいに招待をとばしまくると、よりスピーディーにサービスの名が売れ、新規ユーザが増える。
このときの招待は、ユーザにとってうれしくないことが多い。


■2軸の関係
とにかく「拡散!」「拡散!」と言ってユーザに招待やSNS上でのポストを促すことは、たいてい真摯ではない。
また、拡散は二の次で、とにかく真摯に着実にファンを増やしていくと成長のスピードは落ちる。
このように、両者は相反するものであり、うまくその間のバランスを取ることが大事だと思っていた。
スピード重視でサービスを広めるには、多少ユーザが不便に思うことがあっても突き進むが、その成長を悪評によって妨げられるほどに不便さが大きくならない程度を守る。

単純なユーザ数はもちろん、アクティブユーザの数についても同じだ。
拡散のスピードが十分速ければ、利用定着率が低くても最終的なアクティブユーザ数は増える。結果、多少強引でも拡散させた方がいい。


■2軸の関係?
でも本当にそうだろうか。
どちらも両立する方法はないのだろうか。
・・・と、完全に“真摯”寄りなのにうちのサービスよりもユーザの多いサービスの話を聞いて考えた。

そこで、スピード感を損なわずに真摯さにサービス提供できることだってあり、それは下記の2つではないかと思い至った。

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★1 拡散する気はなかったが拡散の行為に100% 不快感がなく、招待などされた方も使えてハッピーになる

★2 全く拡散を強制されないが、純粋に誰かに教えてあげたくなる
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「100%」「強制されない」という内容には幅があると思う。

自分から「招待する」「紹介する」というアクションをしにいかなくてはならない場合はもちろんこれに適する。
さりげなく導線の中に入っていて、「まあいいか」と思わせるのはどうだろうか。
ユーザを“操作”したり”懐柔”したりしていてひっかからないでもないけど、全然問題ないと思う。

要は拡散のエンジンが動いていて、拡散する方もされる方が完全にハッピーであればいいのだ。
うっかり拡散しても不快にならないサービス内容にするか、誘導されなくてもつい招待したくなっちゃうサービスにするかは考えていくべきことだけれど。


自分の中で整理は完了したので、あとは施策を形にしていくのみだ。

2012年12月9日日曜日

かっこいいひと

とてもかっこいい 女性にお会いした。
あるスマートフォンアプリの企画・制作・マーケティング・サポートを全て一人でやってきている方で、今は某企業に出資を受けてより本格的にそのアプリに注力していく(こんな記述するとIT業界のひとにはばればれ・・・)らしい。
元上司がその方と前職でいっしょに働いていたそうで、彼が同席してくださったおかげでわりとカジュアルに話してくださった。

かっこいいなと思った要素は大きく二つあった。
まずはすごく有能で、その有能さを客観的に認識しているところだ。
自分の能力を冷静に受け止め、驕ることも謙遜しすぎることもなく、淡々としていた。
それは、自身に対して健全な自信があるということだと思う。
 私の周りにはこんな方が多い。というより、私が憧れるのはこんなひとなんだと改めて思った。

もうひとつは、サービスに対して真摯で信念があることだ。
サービスについて、“哲学”といってはおおげさだけど、そんな信念があった。それが本当に真摯で、ユーザにちゃんと向き合っている感じなのが素敵だった。
さばさばと冷静な態度だったので、余計にその真摯さが際立っていた。


彼女に近付くためにできることを考えてみると、何かを自分で責任をもって管理・運営しきって、自信を持つことかなと思う。
サービス運営・・・プログラミング・・・と思うとすぐ二の足を踏むけど。
ただ、「自信」 は自分にとって間違いなく重要であると最近ますます感じる。
「なにかをやり遂げること」に向きあってみる。


2012年12月4日火曜日

再配置

うちの会社の組織構成は結構よく変わる。
身内ながら、よくそんなに変えるべきポイントに気付けるなと思う。
普通、組織って居心地とか慣れとか、日々の根本に関わるところなので、あまり積極的に変えようと思わないんだろうけど。

中途で入った先輩は、「うちに入ると、大抵のひとはやったことのない/困難な部署に配置されるという試練にぶちあたる」と言う。
私が見た中では、大変な試練でもいい成長の機会だと捉えて、本当に成長する人ばかりだ。

私の今の状況も、成長の機会に相違ない。
チャンスをみすみす捨てて再配置の機会も与えられなくなる前に、今のポジションで成長しなければならない。

2012年12月2日日曜日

アリス・イン・ワンダーランド

事前に何の情報も入れず、ただただ石川禅さんが出るという理由で観に行った、ミュージカル「アリス・イン・ワンダーランド」。
これが、とても楽しい舞台だった。


■禅さん
お目当ての禅さんは、いつも通り他の出演者や舞台、オケへの愛があふれていて、観ていて本当に幸せになりました。ああ、同じ時代に生きられてよかった。

どんな役でもハマリ役にしちゃうけど、今回もぴったりだった。
人がよくて薄っぺらくて役に立たないんだけど、甘い言葉と歌声がどうしようもなく魅力的。
にこにこと本当にうれしそうに、 舞台を楽しみきってる感じがかわいすぎです。
ナイトの見た目もビッグボーイみたいでかわいかったけど、ジャックの穏やかな感じもよかった。かわいい。

ナイトの登場で、観客が舞台についていけるようになった感じもした。
ナイトまではめまぐるしくいろんなことが起こりすぎて、観客も戸惑い気味だったと思う。笑いを狙った場面でも、まだちょっとびっくりしすぎてちゃんと笑いが起きていなかった。
でもナイトが馬で登場してラガーボーイたちとひそひそ話を始めると、可笑しすぎて大きな笑いが起こって、そこから観客がぐっと舞台にはまっていった感じがした。贔屓目にすぎるかしらん。。。

あの笑顔と仕草を見れるのなら何度でも劇場に足を運んでしまいます。


■ 濱田めぐみさんの帽子屋
この舞台で一番素晴らしいと思ったのは濱田さんの堂々たる演技だった。
ボニー&クライドの軽くてかわいい演技の印象が強く残っていたので、まさか濱田さんだとは思わなかった。
迷いのない振り切れた演技と歌声が、歌唱力も演技力もあるキャスト陣の中でも特に際立っていて、貫禄を感じた。きれっきれとはああいう感じを言うんだと思った。
すっかりファンになってしまいました。

そしてボニー&クライドでクライド役を熱演した万里生、まさかウサギだったなんて・・・・!芋虫だとばかり思っていたよ。



■お話
昔観てがっかりしたミュージカルと同じ雰囲気を最初に感じて大丈夫かなと思ったけれど、次から次へと全く違う場面へと転換していき、それぞれの演者さんの魅力ががんがん伝わり、本当に楽しい舞台だった。
ミュージカル初出演という方が何人もいたみたいだけど、そんな風には見えなかった。
どの演者さんも突拍子もないキャラ設定に負けず、パワフルで魅力的な役に仕上がっていた。すごく貴重な舞台だと思う。


メッセージは明確で、今の自分の状況にも刺さった。
結局現状や自分自身を変えるのは自分しかない。
私の中にもいろんな愛すべきキャラクターがいると信じて(禅さんほどのかわいさはどう考えても存在しないが・・・!)、自力でいろいろ変えていきたい。

2012年12月1日土曜日

いやな鈍感さ

人の努力や気持ちに鈍感なところを直したい。


1か月間、インターン生が別の部署で課題に取り組んでいて、今日はその発表だった。
その部署はとてもノリが良くてサポーティブだし、彼自身が一生懸命やっていた。
ただ、発表は正直それほど尖っていたり実現可能なようにも感じなかった。
がんばったんだな、という感想を持った。

しかし、その部署の部長さんのコメントを聞いて、ちょっと想像した以上に大変な課題だったし、方向転換を強いられたりして難しかったのだということが分かった。
結局、いけてなかったのはもちろん彼の発表ではなく、自分の鈍感さだった。
人の努力や気持ちに鈍感なのはだめだ。





以前も自分の鈍感さを恥じたことがある。

うちのサービスの機能改善でお世話になっている人に、そのサービスの機能で迷惑をかけてしまったことがあった。
でも彼はその機能や私たちを全く責めず、引き続き協力してくれた。
私は「申し訳ないな。でもいいひとだ。」くらいにしか思わなかった。
でもそのひとが去った後、チームメンバーはものすごく感激していて、その差にちょっとショックを受けた。

その違いは、そのひとの苦労や気持ちを心から汲み取ろうとする姿勢の違いだと思う。
もっと周りをappreciateする姿勢が必要だ。



一方、自分が傷つかないようにすることに対しては 非常に敏感だと思う。
誰かにわるく思われていないか、自分が評価されているかどうか、浅ましいくらい気にしてしまう。
そういう状態だと、萎縮してしまって自分のやりたいことに気付けもしないし、周りも気持よくない。


敏感さと鈍感さを使い分けることを学びたい。