2012年12月2日日曜日

アリス・イン・ワンダーランド

事前に何の情報も入れず、ただただ石川禅さんが出るという理由で観に行った、ミュージカル「アリス・イン・ワンダーランド」。
これが、とても楽しい舞台だった。


■禅さん
お目当ての禅さんは、いつも通り他の出演者や舞台、オケへの愛があふれていて、観ていて本当に幸せになりました。ああ、同じ時代に生きられてよかった。

どんな役でもハマリ役にしちゃうけど、今回もぴったりだった。
人がよくて薄っぺらくて役に立たないんだけど、甘い言葉と歌声がどうしようもなく魅力的。
にこにこと本当にうれしそうに、 舞台を楽しみきってる感じがかわいすぎです。
ナイトの見た目もビッグボーイみたいでかわいかったけど、ジャックの穏やかな感じもよかった。かわいい。

ナイトの登場で、観客が舞台についていけるようになった感じもした。
ナイトまではめまぐるしくいろんなことが起こりすぎて、観客も戸惑い気味だったと思う。笑いを狙った場面でも、まだちょっとびっくりしすぎてちゃんと笑いが起きていなかった。
でもナイトが馬で登場してラガーボーイたちとひそひそ話を始めると、可笑しすぎて大きな笑いが起こって、そこから観客がぐっと舞台にはまっていった感じがした。贔屓目にすぎるかしらん。。。

あの笑顔と仕草を見れるのなら何度でも劇場に足を運んでしまいます。


■ 濱田めぐみさんの帽子屋
この舞台で一番素晴らしいと思ったのは濱田さんの堂々たる演技だった。
ボニー&クライドの軽くてかわいい演技の印象が強く残っていたので、まさか濱田さんだとは思わなかった。
迷いのない振り切れた演技と歌声が、歌唱力も演技力もあるキャスト陣の中でも特に際立っていて、貫禄を感じた。きれっきれとはああいう感じを言うんだと思った。
すっかりファンになってしまいました。

そしてボニー&クライドでクライド役を熱演した万里生、まさかウサギだったなんて・・・・!芋虫だとばかり思っていたよ。



■お話
昔観てがっかりしたミュージカルと同じ雰囲気を最初に感じて大丈夫かなと思ったけれど、次から次へと全く違う場面へと転換していき、それぞれの演者さんの魅力ががんがん伝わり、本当に楽しい舞台だった。
ミュージカル初出演という方が何人もいたみたいだけど、そんな風には見えなかった。
どの演者さんも突拍子もないキャラ設定に負けず、パワフルで魅力的な役に仕上がっていた。すごく貴重な舞台だと思う。


メッセージは明確で、今の自分の状況にも刺さった。
結局現状や自分自身を変えるのは自分しかない。
私の中にもいろんな愛すべきキャラクターがいると信じて(禅さんほどのかわいさはどう考えても存在しないが・・・!)、自力でいろいろ変えていきたい。

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